新NISAが始まってからというもの、私の周りでも投資を始める人が一気に増えました。
ブログやSNSを見ていると、多くの人が口を揃えてこう言っています。
「とりあえず、王道の『オルカン』か『S&P500』を買っておけば間違いないよね!」
「どっちも良いって聞くから、迷って両方に半分ずつ投資しています!」
……うーん。
投資を長く経験してきた身から言わせてもらうと、この「両方買い」、正直言って「???」と首を傾げたくなってしまいます。
みんなネームバリューや流行りに押されて、本当の「中身」を見ずに思考停止していないでしょうか?
今回は、この定番コンビに潜む罠と、私が考える「意志のある組み合わせ戦略」について私見を述べてみたいと思います。
理由①:「オルカン+S&P500」は、ただの「アメリカ過剰投資」である
「全世界に分散できるオルカン」と「アメリカの精鋭に投資するS&P500」。毛色が違うように見えて、実は中身はガチガチに被っています。
なぜなら、オルカンの約6割(約63%)はアメリカ株だからです。
もしこの2つに同額ずつ投資していたら、あなたの資産の「80%分」がアメリカ市場の波にさらされることになります。これはもはや「世界への分散」ではなく、ただ名前に躍らされて「超過剰にアメリカに一点賭けしている」状態。非常に中途半端で非効率な歪みが生じてしまっているのです。
理由②:中身を見れば「GAFAM+α」の独占状態
さらに、それぞれの「投資先トップ10」のデータ(2026年5月現在)を見ると、恐ろしい現実が見えてきます。
S&P500に投資するということは、1位のエヌビディア(約8.5%)を筆頭に、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベットといった「メガテック(GAFAM+α)」の上位10社だけで、全体の35%以上を占めています。
つまり、S&P500を買う=メガテックに投資していると言っても過言ではありません。
そして、オルカンを買っても、比率こそ下がれど上位に並ぶ顔ぶれは全く同じ。
結局、どちらを買っても私たちはビッグテックの圧倒的なパワーに資金を吸い寄せられているわけです。
どうせ偏るなら、中途半端な500社より「最先端のプロ」に託す
インデックス投資(S&P500)の弱点は、これら超一級のメガテックと一緒に、「これから伸びしろのない、アメリカの普通の企業(500社の下位)」まで丸ごと買い集めてしまうことにあります。
せっかく世界平均(オルカン)で「普通の企業」を広く浅くカバーしているなら、もう一つの枠でわざわざアメリカの普通レベルを買い足す必要はあるでしょうか?
そこで私が提案したいのが、「オルカン + netWIN(GSテクノロジー株式ファンド)」というカップリングです。
一目でわかる比較表を作ってみました。
【比較表】思考停止の「SP500」か、意志ある「netWIN」か
| 組み合わせ | 守りのベース | 攻めのプラスα | この運用の「実態」と弱点 | 私の評価 |
|
① オルカン + S&P500 |
全世界株式 (米国6割) |
米国大型株500社 (GAFAM+その他490社) |
【中身のダブり&中途半端】 米国比率が膨らむ割には、米国の「地味な斜陽企業」まで丸ごと買い集めて平均点を目指す、ネームバリュー先行の組み合わせ。 |
「???」 (意味がない) |
|
② オルカン + netWIN |
全世界株式 (米国6割) |
テクノロジー厳選 (メガテック+半導体エース) |
【守りと攻めの役割分担】 世界平均で守りを固めつつ、攻めは「その他大勢の米国株」をバッサリ捨てて、プロの眼でAI・半導体の勝ち組だけに超集中する。 |
「これならアリ!」 (納得の戦略) |
時代を追い続ける「仕組み」を買うということ
誤解のないように言うと、私は特定の投資信託を宣伝したいわけではありません。
ただ、netWINのポートフォリオを見ると、その「攻めの姿勢」に納得せざるを得ないのです。
最新データでは、エヌビディア、AMD、マイクロン、そして台湾のTSMCといった「人工知能(AI)・半導体」のド本命企業だけで上位の約4割を占めています。今の時代を引っ張るAIの果実を、骨までしゃぶり尽くすような構成です。
このファンドの面白いところは、1999年の設定以来、ITバブル崩壊もリーマンショックも乗り越えて、「その時代の最先端テクノロジー」へと中身を自動で進化させてきた歴史があることです。
10年後、もしAIの次に新しいテクノロジー(量子コンピューターや宇宙開発など)が主流になれば、プロの目によって勝手にその比率が上がっているでしょう。
まとめ:大人の投資は「意思」を持って組み合わせる
せっかくの新NISA、みんなが買っているからと「オルカン+S&P500」を並べて買って、分散した気になっているのは実にもったいない。
-
守り(ベース): 「オルカン」で世界平均の底堅さを広く拾う。
-
攻め(プラスα): 「netWIN」のような特化型で、時代の最先端(AI・半導体)の爆発力に乗っかる。
このくらいメリハリをつけた「意志のあるポートフォリオ」のほうが、今の時代を賢く生き抜く大人の投資戦略だと私は思うのですが、皆さんはどう思われますか?
投資はあくまで自己責任ですが、たまには数字の「中身」をじっくり眺めてみるのも面白いものですよ。